2012年6月17日(日曜日) 8:45 小雨

 つがるレールウェイというブログで今年の訪問記録があり、そこで橋の半壊と2階建ての木造建屋も半壊(全壊?)となってしまった事実を知り、去年行けなかったこともあって、近いうちに訪問しようと考えていた。
  そこへマイミクのプンタさんと、その更にマイミクのシドさんからの一緒に行こうとのお誘いもあり、当日、時間を合わせて行こうということになった。お誘い 自体は12日の火曜日で、その後、何度かメールで打ち合わせをして当日。偶然にもシドさんもそのブログにレスをしていたので一緒に行こうということになっ たらしい。

生憎の雨

 プンタさんとは陸軍墓地付近で待ち合わせということで事前に打ち合わせており、その足で田代元湯に向かった。途中から霧が濃くなり雨がパラつく始末。山の天気は変わりやすいので、行ってみないと分からないのだ。(当然、危険を承知で自己責任は常識)

舗装路から林道へ

  銅像茶屋を過ぎ、舗装路から林道へ入る。なぜか、この時は陽が出てたけど、すぐにまた小雨になる。道路は事前に確認していたとおりフラットで非常に走りや すかった。情報によれば工事用の道路の方に酷い地滑りがあったようで、通行不可能となったらしく、この道路は下までバリケードが無い。

待ち合わせ場所に到着

 少し早かったが、待ち合わせ場所に到着。プンタさんと、どうする?って話になったが、ここでアクシデント・・・なんと、プンタさんの車がパンクしてしまった。タイヤを見ると釘が刺さって、泡がプクプク・・・。手際よくタイヤ交換をするプンタさん。

 そうしているうちに待ち合わせのシドさん到着・・・ん?2人?・・・なんと、ブログにリンクのあるクーネイさんが運転して登場。プンタさん以外は何度も田代元湯の掃除経験があり、野湯のベテランンが3人も揃ってしまった。

 とりあえず、例のブログでは下まで車で行けるとレスを戴いていたので、みんなで下まで行ってみる事に。

 20mほど手前のカーブ内側に広い土の路肩があり、そこに車を停めて獣道に入る支度をする。歩き出した全員がデッキブラシを持っているという光景に思わず笑ってしまった。みんな準備万端じゃん(笑)。
 何せとんでもない量の雪が積もるので、掃除道具が何トンもの雪でペシャンコになってしまうことだってある。今年の掃除はまだのようだったので、打ち合わせなくとも全員がそれぞれに必要なものを持参した。

もう道なんて見えねーぞ!

 ・・・うむ。かなり茂ってはいるが道っぽいものがある。とりえあえず、問題なかろう。

設置はやすぎ!www

 Σ(゚(Д)゚ ) はや!!! もう看板設置している方が・・・ありがとうございます。(文字の部分を読める程度に拡大して貼り付けてみた)

6/9 ツリバシ
半分落ちて渡レズ
     渡河危険


というメッセージ付であった。 うむ。それを承知で来ました!(爆笑) ハッキリ言って、無事に入浴して、無事に車まで戻る気満々です!

さて最初の難関

さて、最初の難関・・・え?単管の小さいほうですか?・・・最悪、川を漕いで渡れば済むので難関に入りません!。(キッパリ)
ただ、石がとても滑りやすく危険です。ド素人は大怪我の元ですからスパイク付の靴など一丁前の格好で来ましょう。
あと、滑って頭から落ちるようなら素直に川を漕いで渡りましょう。落ちてからじゃ遅いし、過信は禁物。
オラは川を渡りました。長靴にたっぷり浸水してしまったのは言うまでもない。

というか、写真の説明ですな。 はい、一番手はシドさんです。たぶん、一番体重が軽いと思われます。
シドさんは、崩れたほうに足をかけて、ワイヤーを潜りながら渡りました。右側内ルートで1分掛かったか掛からないかくらいです。

次にオラが渡りました。重量級です。体重が100キロ以上あります。
まず、オラの体重で橋が悲鳴を上げるかを確認。メキ!とかバキ!とか悲鳴を上げたら即時後退です。これ基本。
散々山で痛い目を見ても尚且つ自力で車まで戻っているので、オラは絶対に無理はしないし、転んでも受身は取れる。足で自分を支えて逆さまに宙吊りなんてこともあった。実際ね。骨折はしなかったようだけど、ヒビくらい入ったんじゃないかと。(病院行かないから知らない)

ワイヤーと単管およびクランプ部分は意外と影響が無く、事前にルート取りを決めていたこともあり左ルートから左の手摺に掴まって30秒ほどで渡れました。オラ的には問題ない関門でした。(2012/06/17 10時時点)

続いてプンタさんとクーネイさんがオラと同じルートで渡りました。左外側のルートは意外と渡りやすかったそうです。

※しつこいようですが、「山歩きに慣れた人で、かつ、事故や怪我を自己責任と自覚している人ばかりの集団」なので特段の苦労なくクリアしていますが、危険なので本来は渡るべきではありません。

こんな感じ

デブのあおもりくまに渡れたんだから余裕とか思うなかれ。分かりやすいように、こんだけ傾斜してるってのを載せよう。

どうだ!(笑) 高所恐怖症とかは渡る前にギブアップだろうし、運動神経が切れているひとはやめたほうがいい。

それにどの程度で壊れそうかって予測ができなきゃ、渡っている最中に橋ごと急流に転落ってことも考えられる。
一 応、ロープを20m3本持参したのだが、ロープを頼りにされると逆に危険かもしれなかったし、ロープ不要で渡れそうだったので掛けてこなかった。持って 行ったロープは藤棚と化している奥の木の浴槽の柱を固定するために1本。予備として1本置いてきた。非常時に使うといい。というか、その非常時が起きては 困るんだけどね。完全に進入禁止にされてしまうと、ここを訪れることを楽しみにしている野湯&秘湯マニア全員に迷惑が掛かるんだから。



とかまぁ、そんな感じで渡りきったのですが、例の建物の周りには部材が散乱してて、しかも錆びた釘が出ているものもあった。
くれぐれも足元に注意だ。釘を踏み抜いたら破傷風で死ぬかも知れないんだし、こういう所にわざわざ危険を冒して来るんだから最後まで気を抜かないこと。

いやはや・・・汚ったねー・・・

分かりにくいかも知れないが、底のオレンジ色と緑色の物体は、鉄バクテリアと温泉特有の藻で、大量の枝葉と一緒に浴槽にたっぷり。こりゃ本当に今年初めての掃除のようだな。と全員の意見が一致。掃除のし甲斐がありそうだ(苦笑)

たまったゴミ

分かりやすく、浴槽の端っこを撮影。どうだ!ばっちいだろう。ドブみたいな匂いがプンプンしてたぞ。

さて、やりますか・・・

掃除開始

掃除の仕方はオラのサイトにあるので参考に。
徹底してブラッシングして藻とバクテリアを洗い落とすこと30分くらいかな?
湯が溜まるまで小一時間というところか。

シドさん、クーネイさん、プンタさんは下の岩風呂の掃除に取り掛かっていた。
あっちはオラでも敬遠したくなる掃除の難所で、今回はオラも後から砂の排出を手伝ったが、その前に藤棚の補修を少しやった。
岩風呂の掃除の様子はオラは撮っていないので、彼らのブログなどを見てくれればいい。

記念撮影を始める人たちの図w

さて、入浴可能になった状態で記念撮影を開始した。それらも彼らのブログから見て欲しい。

ということで綺麗になった浴槽

水曜(6/21)くらいまでは掃除しなくても入れると思うけど、それ以降は掃除しないとすぐに藻とバクテリアが大繁殖してドロドロになるから、置いていった掃除用具を駆使して掃除してくれたまえ。 ここまで掃除すれば2回目以降の掃除など造作も無いことだ。

撤収!

来 たんだから無事に帰るのが使命である。 無事に来て無事に帰る。これは山での基本であり、何かあったらヘリコプターでも呼べばいいとおもったら甘 い!!!。ここ、完全に携帯電話の圏外ですから。その上で危険を正しく理解して、正しく状況を把握。もっとも危険の無い方法で挑んで、怪我も無く来て帰 る。

難しいように思えるが簡単でもあり、逆に簡単なようで難しい。

自分の不注意で怪我をしたり、山を甘く見て落石や倒木に撲殺されたって、誰のせいでもない。自分のせい。その辺のことを分かっていない連中が青森市を訴えて城ヶ倉渓流遊歩道を通行不可能にしてしまった事件(事故ではない)が記憶に新しい。
あ れは事件ではない。自分の不注意で落石に当たって死んだのを青森市のせいにして、なぜか馬鹿な裁判官が原告を勝たせてしまった。たぶん、遊歩道を管理して いるのが青森市だってんだから、危険なら歩かせなきゃいいじゃんとか思っているんだろうけど、「山に安全な場所なんて無いってば」というのが山菜採りのオ ラの意見であるし、大抵の山のベテランはそう思う。

結局、山を舐めるとしっぺ返しを受けるってことだよね。

来たんだから帰るときも通る

写真の中央に人が居るのが分かるかな?。これがオラ的なルート。左の外側を通る一番負荷が小さいところ。

まぁ、ここから車まですべて登り。
オラは疲れて3回転んで、1回滑落しかけた(笑)。
もう、息も絶え絶えで死にそうだったね。運動不足がモロにここにきて出た。明日は起きれないんじゃないかと。

そのまま上まで登ってから、みんなは青森市内にラーメン食いに行ったけど、オラは30分ほど車の後部座席で身動きとれず。だって、雨で滑る上に獣道が崩れているところが多数あり、踏ん張らないと簡単に川に落ちそうな場所がてんこ盛り。

息も整ったところで銅像茶屋でおでん食って、汚れたクマ号を撥水洗車して帰宅。
体に色々と藻とかバクテリアが付いているだろうから念のため洗い流して着替えました。

くどいようですが、田代元湯への踏破は現状でもかなり難易度が上昇しています。今日の時点で10段階評価で7か8くらいの難易度でしょう。
橋 が2つとも信用できない状態ですから、行ってみないと強度確認ができない。ここまで来たんだから無理しても入るとか思わない方がいいでしょう。安全性など 皆無です。まじで素人は死ぬかも知れない。「うっかり」とか、「つい」とか、「渡れるだろう」とか、「この程度」とか思うのは厳禁。

それ に、絶対に1人ずつ渡ること。とりあえず、100キロ超のオラが今日大丈夫だったとしても、明日以降の保障はできないし、行くことを薦めたりはしません。 むしろ、「絶対に無理をしない人」限定で行くだけ行ってみては?というレベル。クマもヘビもカモシカも毒虫も怖くないし、対処もできるし、川に落ちたって すぐに岸に辿り着ける人。誰の世話にもならないし、誰にも迷惑をかけないって自身とそれを裏付ける技量のある人だけ行ってください。

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