KompoZer
2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2012年(最新情報! 橋が半壊しました)
 消えゆく秘湯 田代元湯 まとめ


更新 2010/05/23

有 用な外部リンク群
田代元湯と言えば八甲田。八甲田と言えば雪中行軍の遭難事故である。 Wikipedia内関連項目は以下のとおり。
八甲田雪中行軍遭難事件
八甲田山死の彷徨
後藤房之助

ネットの情報源で個人的に重要度が高いと思ったところ。
田 代元湯(個人サイト)
田代元湯温泉附新湯(営業していた頃の貴重な情報:桂博史 LOGBOOK )
Google マップ
駒込ダムのサイト(青森県庁内サイト)
八甲田山雪中行軍遭難事件サイト
2005東 北ツーリング!幻の秘湯!田代元湯!vol.3
田 代元湯温泉
田代元湯:徒然なる 酔っ払いの戯言:So-net blog
きらめき温泉探訪記 の東北の青 森県
湯ノ沢 三沢 下湯 田代 東北 久吉
ブ ロ玉

目 次

 1.Ja-Winkipedia 田代元湯を立項
 2.アクセス
 3.泉質
 4.効能
 5.田代元湯とやまだ館の歩み
 6.やまだ館の情報
 7.工事の進行具合は?
 8.建物は?
 9.注意点
 10.前もってこれだけは知っとけ
 11.清掃の方法
 12.周辺の情報


Ja-Wikipedia 田代元湯を立項

 と とりん氏の後押しでWikipedia の立項したけど横槍が入ったりと色々問題があって結局はコンパクトになっちゃいました。 だけど、し いたけ氏の適切なアドバイスで何とかサッパリさせることができた。 とりあえずは現地での色々な情報を書きそびれたのでここに記載したいと思う。

  いやぁ~それにしても、ネット中を掛け回って調べて見たら色んなことが分ったわい。立項して良かったと思うよ。各所の写真から文字を読み取って書き込んだ り、ページにも表示されないような何だか文字の羅列の中から必要なテキストをごっそり持って来て文章にしたり。まぁ、コピペにならないように文章はいじっ たり整形したんで著作権はOKだ。出展としてノートにも持ってきたし。

 それと、各所で書かれていたことも凄く心に残った。 これだけ愛されている田代元湯が駒込ダムに沈んでしまうのは本当に勿体無いよ。何らかの形で残せな いのかなぁ。 あすこにはテンも住んでいるし、何とか存続して貰いたいですよ。 

さて、何だかんだ言ってもできたんで苦労した分、オラのサイトに情報を貼らせてもらうですよ。


アクセス

  車・バイク:環状7号線の筒井交差点から県道40号線で南へ。山間部を走り銅像の茶屋(後藤伍長銅像あり)の前を通過し東へ。木々のトンネルに入ったらす ぐ左折する未舗装路がある。5月上旬ではまだ雪が沢山あるため車では行けないだろう。車で仮設駐車場まで行きたい場合は5月下旬まで待とう。

看板の指示に従うこと  車で突き当りまで行けたとしよう。そこから少なくとも10分から15分ほど歩く。 この看板おとおり、今では工事車両は新しく作った道路を通行しているた め、一般人が通行できる砂利道は工事車両とすれ違う事は無い。すれ違うとしたら一般車両くらいのものである。

 山道を歩き慣れない者で30分 程度掛かるらしい。ウェブマスターは10分と掛からない。
 なぜならここからはすべて下り道である。帰りのことは帰りに心配しよう。たぶん風呂に入ったことがチャラになるくらい汗をかくかも知れない。

 また、バスで行くなら銅像茶屋を目指してくれたらあとは歩きだ。

 噂によると銅像から凄い獣道を歩くことになるが行けるらしいという情報があるが、常人は素直に銅像茶屋を出て舗装路を左に進んでくれた遭難せずに済むだ ろう。

 バスでのアクセスも可能。銅像の茶屋や田代高原を目指せばいいんじゃないのかな?
まぁ、オラはバスに乗らないので未だに未経験である。少なくともトレッキングできる人には雑作も無い道程であることは保障しよう。走って行けば5分くらい の距離である。


泉 質

硫化水素芒硝泉(硫化水素芒硫泉)アルカリ性/48℃

 褐 色の豆腐のような沈殿物(鉄バクテリアと思われる)と、濃い緑色の藻類(熱泉に生息する原始的な藻類)が繁殖している。1週間から10日ほどで入浴に適さ ないほど汚れ、硫化水素のせいでドブのような臭いになる。
 ま た、落ち葉などの堆積物と温泉成分の沈殿で嫌気性菌やバクテリアの繁殖により不衛生なため、無理に入浴しようとせず藻やゴミなどで汚れが激しいときは入浴 を諦めるか清掃を勧める。
 間違っても藻がブヨブヨ浮いている岩風呂や建物入り口前のコンクリート浴槽には入らないこと。

効  能

リュウマチ、胃腸病、神経痛、婦人病、糖尿病など・・・らしい。



田代元湯とやまだ館の歩み
  • 江戸時代より以前からあり、地元猟師が獲物を追っているうちに発見し露天風呂を作ったと伝えられている。
  • 1902年(明治35年)の冬、陸軍のロシア遠征を想定した行軍の訓練中に多数の遭難者を出す事故が発生。ここは宿泊予定の宿で あった。小屋も明治時代に建てられた。
  • 鉱山労働者の湯治として1963年(昭和38年)までにぎわう。
  • 1967年(昭和42年)に建替えを行なっている。
  • 1995年(平成7年)に廃湯となる。
  • 駒込ダムの建設が進んでおり、2018年(平成30年)頃にはダムに沈むと言われている。
  • 2009年(平成21年)単管+ワイヤーの橋の一部が破損。2010年(平成22年)5月には破損箇所が1箇所増える。このまま では橋の崩落も有り得る。


やまだ館の情報

元 々は、やまだ館という山中の一軒宿があった。1967年(昭和42年)に山小屋を建て替え、1995年(平成7年)に温泉宿を廃業した。電気も電話も無い 一軒宿で、当時の交通手段は県道40号線に車を停めて徒歩で30分以上掛かる場所にあり、食料品などは山道を人力で運んでいた。そのため周囲の温泉宿より も1000円ほど宿泊料が高かったとされる。 2003年(平成15年)から2004年(平成16年)に主な建物および内湯が倒壊し、残っていた母屋の一部も2005年(平成17年)から2007年 (平成19年)の大雪で全壊した。

現在は木製の露天風呂と岩風呂(露天)の二つの湯船と、辛うじて倒壊を免れたものの屋根の一部が損壊し た木造の建物がひとつを残すのみの廃墟である。しかしながら現在でも湯量は豊富であり、地元の有志により清掃が行なわれているが不定期であるため常に入浴 可能な状態ではない。 (2007年現在)

工事の進行具合は?


更新情報:2010/05/23
今はこんな感じ  相変わらず下の方は何を作っているのか一般人には不明。
 何を作りたいのか工事が進まないから分からないというのが正解ともいえる。

 切られた当時は痛々しい切り株も朽ちた色合いに近づいてきた。

 2007年には赤土だった泥濘から2008年に砂利に。2009年には砂利から舗装路に変わったので写真と文面を更新している。

 この記事を書いているときには2010年の最新情報のページを完成させているので状況についてはそちらを参照してほしい。
舗装路になっている さて、舗装路になって格段に歩きやすくなった谷底へ向かう道路は山肌を切り開いた道路で側溝も整備されているが、そこは山であ るため、法面の崩れや落ち葉で埋まってしまった場所も普通に見られる。

 人間が理想と考えるとおりにいかないのが山の常識である。 オラならもっと有用な手段を考えるけどね。

 (* ̄(エ) ̄)ノ 山のことは山のヒトに聞け

 教えないけど。工事には反対ですし。

建物は?


唯一残っている建物 建物はひとつしか残っていない。
 ウェブマスター(゜(エ)゜)がここに最初に来たのは2005年。
 そのときは本館の一部が残っていた程度。内湯は完全に倒壊してしまっていたのだ。
 古くからある田代元湯の内湯の写真はネット上で知っていたが、実物を目にする前に既に殆どの建物は雪で壊れていた。なにせ、ここは7~13メートルほど の積雪量がある豪雪地帯。
 いくら地熱と温泉で溶けるとはいえ、管理されない建物は人工物である以上は朽ちる。


注意点

クマに襲われるのも、カモシカに蹴られるのも自由。ということで・・・以下は自己責任です。

この温泉を利用するために通行した結果起こった事象全て。
  • 県道40号線から未舗装路に入って目的地までの通行により発生したあらゆる事故および損害など。
  • 土砂崩れ・崩落・転落・滑落・倒木による怪我や死亡と物損など。
  • 野生動物(毒虫、毒蛇、ツキノワグマ、カモシカなど)の襲撃による怪我や死亡など。
この温泉に入浴した事による事象の全て。
  • 源泉による火傷など。
  • 病原体による感染症など。
  • 不衛生な状態で入浴したことによる黴菌の侵入など。

前もってこれだけは知っておかないと山には入らないほうがいい

  • 獣道同然の山道を歩くため初歩的な登山やトレッキングなどの知識と経験が必要である。
  • 利用者は、山歩きに必要な最低限度の服装と携帯品、装備を持って入山する必要がある。
  • 整備された遊歩道は無く、山歩きに慣れていない人はベテランの同伴が必要である。
  • 事故の発生に対して適切な脱出方法や、怪我を負った場合、応急処置の知識が必要である。
  • 山歩きに必要な体力を有し、高地では息が切れやすいため無理しない。特に帰りが大変。
  • 危険箇所・行為の認識ができる判断力と自身の健康管理が必要である。
  • ツキノワグマ、カモシカ、ヘビ、スズメバチなどに遭遇した場合、適切な警戒・退避行動がとれる必要がある。

清掃の方法

温 泉の湧出量は豊富なため、清掃のために湯を抜ききっても満水までの時間は30~60分程度である。これは雪解けの後は水量が増加し湯温は低下。夏は少なめ で湯温が高めであり季節によって多少変動する。湧出箇所は多数あり、いづれも沈殿物が厚く堆積している。堆積物を排出する場合は湯船に湯花が流れ込むので 清掃前にできるだけ汲み出したほうが良い。以下は手順の例であるが各自で創意工夫のうえで行なう。


 

まず、パイプを引き抜くが、抜けない場合は破損させないように軽く揺すりながら引き抜 く。このとき、排水口に足が吸い込まれないよう湯船に入って抜かないこと。

湯を抜いている最中に湯船を攪拌(かくはん)すると、底に溜まった落ち葉や湯花が排出されやすい。
その間に抜いたパイプや床に付着した湯花や藻をブラシで洗っておくとよい。

湯の残りが20~30センチくらいで湯船に入り、ブラシや自在保木などで排水口に向かってゴミを掃くと湯と共にゴミも排出されやすい。

湯が抜けきったら給湯口の下にバケツを並べておき、常にバケツにお湯を溜めておく。
湯船をブラシや自在保木(じざいぼうき)で擦って泥や藻を吐き出し、バケツのお湯を排水口に向けて叩きつけるように流すと効果的。綺麗になったらパイプを 排水口に挿し込む。ブラッシングの方向は目地に沿って洗うのが基本である。

 お湯が溜まったら給湯口のすぐ上の石と布を使って左の床の方にお湯の流れを変える。
そのままでは熱いので攪拌するか、右側の斜面を下りてバケツで川の水を足すなどして湯温を調整する。
 :なお、清掃は野湯利用者心得のようなものであり強制ではない。従って清掃中に措ける怪我や火傷なども利用者各自の責任に帰す。

 つまり、ここで怪我や死亡事故が起きたから県に責任を問うのは責任転嫁以外の何物でもなく馬鹿のすることだ。 ここは山歩きの基本を習得している人間だ けが来て良い場所であって、すべての事故や怪我、死亡事故は侵入者に帰属する。 面白半分で山の素人が来る場所ではない。 


周辺の情報


霊感が強い人は暗い時に行かないほうがいい・・・と思う

 付近が心霊スポットとしても有名であり、今でも日本兵の行進がビデオカメ ラに捉えられたり、その手の本や番組でも取り上げられることがあるらしい。夜は明かりが全く無く、谷間なので月明かりも届かないこともある。足場が悪く藪が深い 危険な場所。
 また、野営もお奨めしない。知人が友達と野営したときに友達が夜中に遭遇してしまったらしい。

 オラは薄暗い時間帯に何度か行ったことはある。 この場所は人の手が入り過ぎたこともあるが他の山奥と同様に人間を受け入れまいとする脅威を少し感じる ことはあるが、それは自然に対しての恐怖という感情が作り出す不安感のようなもので、悪意 や霊的・人為的な気配とはまた違うものであると推測できる。

 もしも常時ここを徘徊しているとすれば、それから推測できることは2つ。
 彼らは浮遊霊である可能性がある。もうひとつは彼らに悪意は無いということ。つまり、悪霊の類ではないと推測できること。

 ただ、無念の死を遂げているであろうから残念(残留思念)は強いだろう。残念は考えないから悪意というよりも死んだときの苦痛が強い場合に受けた苦痛を 波動として周囲に出すわけだ。 残念であれば意思は無い。たまたま通りかかったときに人が居ればそれを感じるものと推測できる。ただ、彼ら遭難者は凍死で あるため眠るように死んだ者も居れば、熱を感じる神経が暴走して寒さを熱さと感じ、着ている物を脱いで裸で死んだ者も居るだろう。つまりはそういうこと だ。ただ、単純にこの霊は何だと大雑把に分類する方も危険だけどね。生きている人間だってそれぞれ違うでしょ。考え方が。
 

運動神経と体力がない人は行かないほうがいい

 工 事用の鉄パイプと細い鉄骨。ワイヤーなどをを組み合わせた吊り橋は老朽化しており、いつ崩落しても不思議はない。足場の渡し板も一部腐っており、体重を預 けず鉄パイプの上に足を置くように渡らなければ踏み抜く可能性が高い。というより2009年に行った時、踏み抜いた跡があったね。どこに足を置いているんだか・・・危機感が無いのだろうね。公園の遊具と勘違いしていると死ぬよ?

 安全な遊歩道なども無く、獣道同然の山道を歩くことになる。大きな川(駒込川)に 出ると視界が急に開けるが、斜面沿いの細い道には手摺りも柵も無く滑れば流れの速い川に落ちる。このような場所であるため、事故などの責任は全て侵入者に 委ねられる。吊り橋の手前に看板があるのでよく読むこと。

 現存する建物もいつ倒壊しても不思議は無く、内湯のあった場所などは錆びた釘が落ちているかも知れないので注意して歩くこと。 これら注意して歩くという一見大変そうな行為も、常習化すると無意識でできる。


ヘビとかムシとかダメな人は行かないほうがいい

 地 面が暖かいためマムシをはじめとする毒ヘビとの遭遇確率が非常に高く、ツキノワグマやカモシカなどの大型の野生動物も生息している。 主にマムシやヤマカ ガ シなどの毒ヘビと、無毒のアオダイショウを目にする。倒壊した残骸の隙間にヘビが隠れていることもあったので注意すること。子供のヘビは朽ちた小枝と見間 違え易いが、ヘビが地面に居るときの姿勢を知っていれば、自動的にヘビであると脳がフィルタリングして存在を察知できるから問題ない。自然に風で揺れるものとそうでないもの。色の違いや輪郭などのフィルターは有効に働いている?

 世の中には遭いたくないと強く念じているのに、幸か不幸かオラよりも野生動物との遭遇確率が高い山好きの知人を知っている。オラてきには羨ましいとしか思えないのだが、本人は勘弁してくれと言っている。実に贅沢な悩みだ。
 たぶん、「遭いたくない、絶対に遭いたくない!」という考えが引き寄せてしまっているのだろう。
 オラは全く逆のことを考えている。「さぁ、来い!、今すぐ来い、そこの藪からドンと出て来い!」という気配を撒き散らしているから出会うのはヘビくら い。クマは一度も。カモシカも数回。ただ、フワモコ生物に遭遇すると無関心なフリをできるので彼らは殆ど警戒しないようだ。テンもアナグマもイタチもウサ ギも目の前で普通にしている。

 変温動物の爬虫類や両 生類などは体温が上がらないと活動できないため、地面が暖かい温泉や火山地帯の岩の隙間などにはヘビが巣食っていることが多いため、常に周囲に気を配りヘ ビを踏みつけないように注意する。クマ除けの鈴やベルなどを持つこと。無毒のヘビでも噛まれた場合は病原体の侵入が考えられるので放置しない。

 アブとブユ(ブヨ)がしつこく纏わりつき、蚊も多い。虫除けスプレーなどで保護のこと。特にアブよりもブユに噛まれた場合、傷口から血漿が滲み出て止まら ず酷い腫れになり、激しい痒みや痛み、体調不良を引き起こす場合もある。完治しても長く痕が残る。


山の天気は変わりやすい

 標高が高いため急激な気象の変動もあり、雷雨にみまわれることも想定し雨 具の持参および落雷に注意すること。 ダムおよび道路の工事で周囲の森林が失われているので、集中豪雨の場合は鉄砲水や土石流の発生も考えられるため、大雨 の場合は早々に撤収すること。

 森林の貯水能力を向上させるよりも、森林を伐採して使い捨てのダムを作り続けるごく一部の人種(まぁ、利権が絡むんだろうね)の考え方が理解できないのだが、土石流や洪水などは天災ではなく殆どが人災によるもの。
 その辺を勘違いしている人はそういう周囲の些細な変化や潜んでいる危険に敏感になれないんだよね。


応急処置くらいできるように


 携 帯電話は圏外である。視認できる道なので遭難の可能性は極めて低いものの、通行人は入浴を目的とした人のみであるため歩行困難な怪我を負った場合は生命の 危険もあり、山歩きに慣れていない人は最悪の結果に備えて必要な物を所持し、装備もそれなりのものを着用すること。基本的に一人や素人だけで行かないこと。
 大怪我しても自力で道路まで戻れる不屈の闘志があれば別だろうけど、基本的に急所を怪我したら致命的だからね。 そもそも受身を無意識に取れる人間になれば、致命傷を負う確率も下がると思われる。



色々とドロドロのグチャグチャである
湯船の掃除には大人数が必要なので、一人でやるには限界がある。
  
いやぁ・・・野湯好きと言えどこれには普通入らないでしょ。というか、入らないように。
野湯に入るには清掃が基本です。つぎに入る人の事も考えて汚さず、ゴミも持ち帰りましょう。
付近の残骸で焚き火などしないように。火の不始末に注意。
あおもりくまの何にもね~よ!?